月一滴
著者:かわい有美子
イラスト:花本安嗣

【内容紹介】
――誰かの一番になりたい。
ドアマンの橋本は、ゲイでいつも男運が悪かった。
二股、暴力……普通の恋がしたいだけなのに、付きあうのはみな酷い男。
最近も傲慢で橋本を馬鹿にしてばかりの飯島という男に言い寄られていた。

ある日、橋本は飯島と口論になり殴られてしまう。
その時偶然居合わせたバーの常連の嵯上に助けられる。
嵯上の柔らかな優しさに癒され、嵯上もまた橋本の純粋さに惹かれ、二人は少しずつ距離を縮めていくが……。



【ネタバレ感想】
『上海金魚』の登の店の常連である橋本と嵯上のお話

オフの日に登の店へ顔を出した橋本は、ちょっと面倒な男に付きまとわれています
クズ野郎をハッキリ拒絶しない橋本にイラっとしますが、橋本には壮絶な過去があり、それが原因で
自己肯定感が低いのかな?
すごく不憫です… ある日、仕事でホテルを訪れた嵯上は、ドアマンが橋本だと気付き声をかけます
後日、登の店で相模に口止めする橋本ですが、そのまま楽しく盛り上がる二人 そこへ例の男が現れてゴタつきますが、そのおかげで嵯上はさらに橋本と関わる事に

嵯上自身も過去に色々あり、他人に対してドライだったのですが、なぜか橋本には過去の話をしたりガードが下がる様子 人に傷付けられた過去のある2人ですが、壁を作る嵯上と、誰でも信じてしまうクセの抜けない橋本は全く正反対
そんな2人が偶然や必然の出来事によって、少しずつ距離が縮まって
いくのが、すごくドキドキしました

当て馬じゃないけど、当て馬の役割を果たしてくれた滝野サンキュー!グッジョブやで! 北嶋は相変わらず好き放題してますが(笑)、センスの良い服を選んでもらったりして、案外橋本も喜んでます
何だかんだで憎めないやつだし、センスは抜群だもんね


嵯上と初めてエチした時の橋本の反応で、元彼達にどんな扱いを受けてたんだよ…って悲しくなりました
きっと、ロクに前戯もしてもらえなかったんでしょうね…

2人で幸せになってほしいなと、心から願わずにはいられません。不憫受けが幸せになるストーリー大好きです

(Twitterからのコピペ、元ネタは↓)
https://twitter.com/Luca__404/status/1324395798818299904?s=20