サハラの黒鷲1
著者:五月女
(そうとめ)えむ

【内容紹介】
とある砂漠のオアシスの外れで奴隷を商品として売り買いする『黒鷲』という通り名を持つ若く艶やかな青年がいました。
ある日、客に売った奴隷・グランの恨みを買い、どんな人間をも従順にしてしまう媚薬のような精液を持つ調教師・アルキルの元へ連れていかれ、グランの性奴隷になる日まで調教される毎日をおくります。
しかし、一向に屈する姿を見せない黒鷲にアルキルは特別な感情を抱き始め―――。



【ネタバレ感想】
この作品を読んで、褐色受けもイイな~と思いました。

黒鷲は砂漠の奴隷商人。
客に売った奴隷グランがシモベが欲しいと訪ねてきますが、偉そうな態度な上に王族だということを鼻にかけ、黒鷲に「元、だろ」とバカにされます。

プライドを傷つけられたグランは、黒鷲の屋敷に忍び込み、奴隷を人質に取って黒鷲を拉致します。

窒息するほど首輪をきつくはめられた黒鷲は気絶し、気が付いた時には調教師アルキルの屋敷に連れて来られていました。
グランの性奴隷にするためです。
(えー趣味してんなぁ、グランよw)

手かせ足かせと首輪をつけられた黒鷲は、抵抗らしい抵抗ができないままアルキルのいいようにされてしまいます。
アルキルの精液は媚薬の作用があるのですが、黒鷲は仕事がら薬物に慣れているので効果がありません。

なのにイキっぱなしの黒鷲(笑)
アルキルは嬉しくってたまりません(でしょうね)

でも、どれだけ抱いても黒鷲は落ちないんですね~。
プライドが高いのもあるけど、メンタルがかなり強いです。

イキまくって気絶した黒鷲は、子供の頃の夢を見ています。
奴隷として売られてきた占い師に呪い殺された父親、そのせいで本当の名前を隠すよう母親に厳しく躾けられてきました。

母親も病気で早くに亡くなったため、黒鷲の本当の名前を知る者は子供の頃から仲が良かった奴隷のトールとイングルだけです。

夢から覚めた黒鷲。
アルキルに名前を教えてと言われますが、もちろん言うつもりはありません。

グランが黒鷲に会いに来る日と言うことで、お風呂に入れられます。

黒鷲を気に入っているアルキルは、自分に媚びれば逃げる手助けをしてやるのにと言いますが、黒鷲にそんな気は毛頭ありません。
それどころか、返り討ちにするから邪魔するなと言い張ります。

しかし…王族だったのは昔だろって笑われたくらいで、ここまでするかね?

グランのことを話す黒鷲に気を悪くしたアルキルは、グランと会う前なのにキツめに抱きます。
歯形つけちゃったりね。ふふふ。

「俺とシてるときは他の男の話をするな」ですって?
それ、嫉妬やーん?

グランに会うためにエロい衣装を着せられる黒鷲。
この作品に出てくる衣装がすごい好き~。
エキゾチックでエロくてオシャレ。

アルキルは、黒鷲の母親がくれた首飾りだけは「君によく似合う」と返してくれました。
魔除けの石がたくさん使われています。

クソ野郎のグランになぶられる黒鷲を見るのは辛い…。
わざと爪で中を引っかいたり、傷をつけやがるんです。

様子を見ていたアルキルですが、お気に入りを傷つけられるのが気に入らず、黒鷲をかばって雇い主のグランに歯向かいます。

(元)王族である自分よりも、奴隷商人の黒鷲が守られることが気に入らないグランは、刃物を持ち出し黒鷲を刺そうとしますが、アルキルがかばって代わりに刺されてしまいます。

なぜかばったのか聞く黒鷲に、薬が効かない黒鷲が怪我したら大変だからと答えるアルキルですが、いや~普通に愛ゆえだと思いますけどね。

命に別状はなかったものの、離れた部屋で待機している黒鷲のところへやって来たアルキルは、一人で寝ると悪夢を見るから一緒に寝てほしいと言います。

雪国の貴族であるアルキルは、何度も暗殺されそうになり、食事に仕込まれる毒のせいで体質がおかしくなって、精液が媚薬になってしまったことを打ち明けます。

娼婦を呼べばいいという黒鷲に「つれないこと言わないで」「俺は君がいいんだ」と言うアルキル。
自分を調教師したアルキルに段々ほだされていく黒鷲は、母親からもらった魔除けの首飾りを、眠るアルキルにつけてあげます。

次の日の朝、グランが黒鷲の奴隷がいる集落を襲ったという知らせが入ります。

助けに向かおうとする黒鷲ですが、身の危険を案じて行かせたくないアルキルは、グランに成功報酬をまだもらってないことを持ち出し、黒鷲は担保だからと屋敷から出ることを許しません。

代わりにアルキルの従者たちを向かわせ、奴隷たちを助けるという提案を渋々受ける黒鷲は律儀ですね。

無事にアルキルの屋敷までたどり着いた奴隷達を解放しようとする黒鷲ですが、捨てられると勘違いした奴隷達は騒ぎ始めます。

アルキルのおかげで奴隷達に自分の本当の気持ちを伝えられた黒鷲は、仲間のトールやイングルの元を離れ、一人で眠れないアルキルのもとへ向かいます。

ちょっと拗ねてるアルキルがカワイイ。

「愛している」というアルキルに、奴隷集落の長として感謝を述べ、真の名・ロキを教える黒鷲。
ロキなりの「愛してる」でしょうね。カワイイ。

そしてラブラブエッチになだれ込みます。
気位の高い黒鷲が涙目になって感じてるの、すっごくイイ~。

しつこく黒鷲への復讐を画策するグラン。
愛してほしいだけなのに、誰にも愛されない可哀想な王子様(元)。
みんなに愛される黒鷲が妬ましくってたまりません。
男の嫉妬ほど見苦しいものはないです。

グランに襲撃された奴隷集落で、使えそうなものを探す黒鷲と仲間たちですが、アルキルもついてきています。

怪我人は家で寝てろと言う黒鷲に「君がいないと寝れないって知ってるくせに」と輝く笑顔で返すアルキル。
眩しすぎて目がつぶれました、えぇ、マジで。


そこへ現れたマダム・アンネーリスは、黒鷲の母親の親友です。
奴隷と一緒に自分のところへ来るよう言いますが、アルキルが割って入ります。

マダムの所有物であるグランに怪我をさせられたからけじめをつけろと。
ヒュー言うねぇ、アルキル。

そんな黒鷲を狙って、またゲス野郎のグランが襲撃してきます。
アルキルの名前を書いた呪符を見て、グランを止めるために走り出した黒鷲ですが、瓦礫で足を傷つけてしまいます。

このシーンだけは、もうちょっと何とかできなかったかなぁと思ってしまいます…。
黒鷲って、別に運動神経ゼロのキャラじゃないですよね?
いくら慌てたとしても、動きもしない瓦礫で両足ざっくり切るとかありえなくないですか?

それはさておき、呪符にナイフを入れるグランですが、黒鷲の魔除けの首飾りが砕け散っただけで、アルキルは無事でした。

逆に、グランは跳ね返された呪いで、手を大怪我しています。

アルキルはグランに二度と黒鷲に近づかないよう言うだけで、実質的な罰を与えません。
同情でも温情でもなく、「君にかまってられないんだよ」と。
愛情を欲しているグランには一番こたえる言葉です。


お気に入りの黒鷲をアルキルに取られたことを静かに怒っているマダムは、グランを「ショー」に出すことにするのでした。

黒鷲曰く「タイプの男が犯されるのを鑑賞するのが好きな、生粋のサディストだ」そうです。
あらあら~、グランったら、これが一番の罰でしたねぇw

アルキルの屋敷へ戻り、黒鷲の怪我を手当てしてから、甘々のエッチへ。
アルキルの言葉責め、イイ~。
真の名を呼ばれてイク黒鷲もエロ~い。


番外編
黒鷲とアルキルの仲を嫉妬するトール。
黒鷲の首飾りがアルキルを守ってバラバラになったということは、何かあったんだろうと推測するイングルはさすがです。

黒鷲にくっついていくトールを見て嫉妬するアルキルは、その日の夜、執拗に黒鷲をイかせます。
可愛くて仕方ない様子。

くしゃみする黒鷲に毛皮を持って来て、母国の雪国の話をするアルキル。
いい思い出はないけど美しい国だという話を聞き、雪を見てみたいと言う黒鷲でした。


同じ単行本の中の「BL of the spce」が入っていますが、別作品なので感想は割愛します。


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